HSPは性別に関係があるのでしょうか?
私が調べた限りでは、HSPは性別に関係なく持っている気質のようです。しかし、男性でHSPの人は本当に生きづらいです。
それは、HSPは一般的な女性の性格に似た部分があるため、社会が求めている男らしさとのギャップが大きく、生きづらさを感じると考えます。
今回は、男性のHSPが感じる生きづらさの特徴とその生きづらさを和らげる方法について解説していきます。
HSP男性が感じる生きづらさの特徴
仕事で評価されにくい
働き方改革が進み、職場でも多様性が求められる時代になってきておりますが、今でも会社は積極性を求める傾向があります。経営者側からすれば積極性がない人よりある人を雇いたいと思うのは自然な流れです。
しかし、HSPはDOES(物事を深く考える、過剰な刺激を受けやすい、共感力が高い、些細なことに気づきやすい)の特性から、周りからは「積極性がない」などのネガティブな評価になりがちです。
例えば、仕事で
- 分からないことがあったらすぐに人に聞く人
- じっくり調べて聞かなくても自分で解決できてしまう人
どちらが積極性がある人だと思いますか?
私の考えになりますが、前者の方が積極性がある人に思われます。行動量からして前者の方が多く感じるからです。
自分で調べて解決させる能力は素晴らしいのですが、結果が外に出て来ないため、評価されにくいのではないかと考えます。
私も会社ではよく積極性を求められたことがあります。
でも、忙しそうにしている上司や先輩に聞くのは凄くしんどいですし、自分で調べる方がラクで頭に入るので自分で解決させてしまいがちです。
周りからすれば、聞いてこないけどやる気あるのかなと思われていたのかもしれません。
あと、HSPの気質の1つである共感性(感受性)は周囲に流されやすく、自分の意見を持てないということで消極的と判断されることあります。
内向的=暗いという印象が根強いため、思うように評価されないと考えます。
競争社会で疲れを感じやすい
日本は資本主義のため、嫌でも競争して生きなければなりません。争い事が苦手なHSPにとってどうしても辛くなります。
辛い環境から逃げようとしても
「男は仕事できなきゃダメ」
「男だから正社員で働かなきゃ」
などの世間や周りからの声で今の環境から逃げられずに悩みながら過ごすことで疲れてしまいます。
男性は社会的に「強さ」を要求されるため、そのギャップで生きづらさを感じてしまいます。
「男らしさ」を求められる社会
SDGsの目標の1つに「ジェンダー平等を実現しよう」というのがあります。「男性だから…あるべき」、「女性だから…あるべき」という考え方はSDGsに反すると考えます。
しかし、あれだけSDGsが叫ばれているのに、未だに世間では男らしさというものを求められます。
「男なんだから四大を卒業すべき」
「長男なんだから家を継がなきゃ」
「あなたは女がやる仕事ばかり選ぶね」
「男なのに泣くな」
など言われたことはありませんか?
自分はやりたくないのに親や周囲の人の男らしさの考え方に押し付けられることで生きづらさを感じます。
昔から言われている「男は度胸、女は愛嬌」というのもそうですね。
あと、根強く残る長男指向も生きづらさを感じる原因になります。
○○すべきに捉われた日々
上記の男らしさを求める価値観に押し付けられてしまい、本当はやりたいことがあったのに諦めざるを得なくなります。自分の本当に望む人生を歩めなくなります。人生の選択が出来なくなります。
世間体を気にしてチャレンジしにくくなります。
そのことから今後の人生の生きやすさに大きな影響を受けることになります。
恋愛はハードモード
男性のHSPの人は恋愛はハードで厳しいと考えます。優しくて気遣いできるのに、彼女がいない…そんな感じの人いませんか?
原因として1つは恋愛に奥手だからと思います。相手を大切にしすぎるがゆえになかなか行動へ移せないです。
「嫌われたらどうしよう」
「LINEで返信来ないけど変なこと言ってしまったのかな」
「デートしてもあまり楽しそうに見えなくて嫌われたのかな」
なと気にしすぎてしまいます。それが、恋愛をする上で壁となってしまいます。
あとは、相手に合わせすぎるのも原因と考えます。女性は男性に頼りたい気持ちを持っている人が多く、相手に合わせすぎて自分の意見がないと悪い印象を与えてしまいます。
さらに落ち込みやすいのも原因と考えます。
共感力が高いが繊細な心をもっているため、些細なことでも落ち込んでしまいます。落ち込むことで自信をなくし、積極性にアプローチ出来なくなると恋愛は難しくなると考えます。
失敗することへの恐怖感
HSPは完璧主義者が多く、必要以上に失敗を恐れます。その理由の一つとして、他人の目が気になるからと考えます。
自分の考えよりも他人にどう思われているかが気になります。ある意味プライドが高いです。
あと、失敗すると激しく落ち込みます。必要以上の罪悪感と責任感で自分を責めてしまいます。物事を0か1で考えてしまう傾向があります。
優柔不断
HSPは、人よりも多くの情報を受け取り、無意識のうちに深く考えてしまうがゆえに決断に時間がかかってしまいます。いろんなことを検討してしまいます。
世間では、迷わず即決できることが男の美学と考えがちです。「男らしくズバッと決めて」と言われたことありませんか?慎重に考えることで答えが出せず優柔不断と思われてしまうことも生きづらさを感じる原因と考えます。
ルールやマナーに厳しい
HSPは、良心的でマナーを守る傾向が強いがゆえに、頑固でこだわりが強い傾向があります。融通がきかない、他人が気にしないような細かい部分でも気にしてしまうことで生きづらさを感じてしまいます。
対人関係に苦手意識を持つ
HSPは対人関係に苦手意識を持つ傾向があります。しかし、この世の中は、対人関係が人生に影響することが大きいです。人付き合いが上手くいかないとあらゆる場面で不利な状態になります。その対人関係が苦手であるHSPは生きづらさを感じてしまいます。
HSP男性の生きづらさを和らげる方法
前項ではHSP男性が生きづらさを感じる特徴について解説してきました。特徴がわかったところでその生きづらさを少しでも和らげるためにどうすれば良いかについて解説していきます。
他人の価値観を気にしない
他人は他人、自分は自分で物事を考え、他人の価値観を気にしないことが大切です。
他人の価値観で行動してしまうと、自分では納得がいかずモヤモヤが止まらなくなります。
人生で迷ったときにはまず自分は何をやりたいのかに焦点を置いて選択することで生きづらさを和らげることができます。
すぐに変えることは難しいため、最初は大きなことでなくてよいです。買い物のお菓子を選ぶ、ファミレスでメニューを選ぶなどちょっとした選択のところから自分をこれだと思うものを選択して下さい。他人のリアクションなんて考えなくて良いです。
私自身もよく、他人にどう思われているのか気になってしまいます。それで他人の反応を見て選択してしまうことがあります。でも、そこは意識して少しずつ変えていくしかないです。一緒に頑張りましょう!!
環境を変える
特に仕事で言えるのですが、自分と合っていない会社で生きづらさを感じる場合、環境を変えることで解決することがあります。
私が新卒で入社した会社は、某メーカーの基板設計・開発業務の仕事でした。
最初は本社で研修受けて、そこは良かったものの、正式に配属されて開発している部屋に入った瞬間、雰囲気が悪いのを察しました。その気持ちを押し殺しながら仕事をしていましたが、とにかく居心地が悪かったです。
しかし、新卒で入った会社なのですぐに辞めるわけにはいかず我慢して仕事したものの4年で限界でした…
今思うとHSPの気質が影響していたと考えます…
HSPの人は環境が非常に重要と考えます。いくら好きな仕事、得意な仕事でも職場の雰囲気が悪かったり、人間関係が上手くいかないと力を発揮することができません。
環境を変えることを逃げと考える人がいますが、私は全くそうとは思いません。むしろ、我慢して仕事をするのは無駄と考えます。
昔は我慢しても同じ会社にいれば年功序列で給料が上がり、報われる部分がありますが、今の時代は我慢しても損するだけです。
自分の環境に合った場所を見つけて、思い切って変えてみるのも手と考えます。
自分自身を認めてあげる
前項でも書いたように、HSP男性は仕事で評価がされにくく、頑張っているのに評価が上がらないことで自分はダメだと感じてしまうかもしれません。
私もそう思ったことありますので大丈夫!!
でも、HSPの気質があるからこそ、それが活かせることは絶対にあります。他の人にはない素晴らしい部分があります。
周りと合わずに自分を低く考えてしまいがちですが、自分自身をしっかりと認めて評価してあげることが大切です。
HSP男性の特徴 まとめ
今回は、HSP男性が生きづらさを感じてしまう特徴とその生きづらさを和らげる方法について解説していきました。
HSP男性が生きづらさを感じるのは社会が求める男性の理想の姿と今の自分とのギャップが大きいことが原因と考えます。
しかし、HSPは病気ではなく気質のため、治すことはできません。正直活かすしかないです。
HSPである自分を受け入れ、それを逆に強みにして行動することで生きづらさの解消に繋がります。必要があれば今の環境を思い切って変えることも重要です。
この記事をきっかけにHSP男性の生きづらさが少しでも解消されて生きやすくなれれば私は嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!