HSPとエンパスの違いとは?特徴とラクに生きるための5ステップ

突然ですが、あなたはHSPとエンパスの違いがわかりますか?

 

HSPとエンパス、どちらも感受性が強く繊細という点では同じですが、厳密に言うと定義が異なります。

 

私自身、HSPとエンパスの違いについてネットで調べても納得する区別の仕方がないため、モヤモヤとしておりました。

 

そこで、今回はHSPとエンパスの違いについて解説していきます。また、HSP・エンパスと分かった後、何をどう改善していけばよいかを説明していきます。

 

HSPとエンパス

まず、HSPとは何か?エンパスとは何か?について説明していきます。

HSPとは?

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語です。臨床心理学者エレイン・アーロンが1996年に出版した本の中で初めて使用したとされております。


日本では、繊細さんとも呼ばれています。


テレビに書籍と出始めたことでここ数年でブームになっております。

 

私達がいる環境に対する影響の受けやすさ(感受性)は一人一人違います。この感受性の高さの違いを表す性格・気質的特性のことを心理学では「感覚処理感受性」または「環境感受性」と呼びます。


HSPとは、この感受性が特に高い人たちを表しています。

 

人並み以上に感受性が高く、他人なら平気な場所でも不快に感じてしまったり、他人の感情に敏感に反応してしまいます。


日本では、同調圧力が強いため、非HSPの大多数の人にHSPの少数派の人が合わせないといけない世の中のため、そのギャップで生きづらさを感じてしまいます。

エンパスとは?

一方エンパスとは、エンパシー(empathy)とも呼ばれ、直訳すると共感、感情移入という意味です。

 

その意味から、エンパスは共感力の高い人のことを指します。

 

エンパスの起源は、ローズ・ローズトゥリー氏が最初に提唱したという意見がありますが、エンパスは学術的に明確に定義されておりません。

 

そのため、様々なサイトが様々な意味で使われております。特にHSPと混同しているサイトが多いです。

 

HSPとエンパスの違い

前項で説明の通り、HSPとエンパスは、定義が異なります。特にエンパスは定義そのものが定まっておりません。

 

あえて分けるとすると、HSPは科学的な理論で説明が出来る特徴なのに対し、エンパスは科学的には説明できないスピリチュアル要素が高いことです。

 

周囲の環境や相手の感情に加えて、相手のオーラなどのスピリチュアルなエネルギーにも反応する力が強いことが特徴です。

HSP・エンパスの人の特徴

次にHSPとエンパスの人の特徴について解説していきます。

HSPの場合

基本的にこの4つの特徴があります。

  • 物事を深く考える(Depth of processing)
    外食でメニューを選ぶのに考え込んでしまう。
    調べ物をするといつの間にかのめり込んでしまう。
    1つの事を決断するのに様々なシチュエーションを考えてしまう。

 

  • 過剰な刺激を受けやすい(Overstimulation)
    人混みに入ると疲れてしまう。
    大きな音が苦手。小さな音でも一度気にしてしまうと気になって仕方がなくなる。
    他人の些細な言動に深く傷ついてしまう。
    驚いた時の反応が過剰で他人から大げさに見えてしまう。

 

  • 共感力が高い(Empathy and emotional responsiveness)
    他人が怒られるところを見ると自分も怒られているように感じて傷つく。
    悲しいニュースや映画などに登場する人物に感情移入し、悲しい気持ちになる。仕事で他人の機嫌を伺い過ぎて人に聞けず、自分の仕事が出来なくなる。
    相手の愚痴を聞くと自分まで暗い気持ちになってしまう。

 

  • 些細なことに気づきやすい(Sensitivity to subtleties)
    相手のちょっとした仕草や声で相手が怒っているのか、退屈なのかなどが分かる。
    他の人が気づかない細かいところに気がつく。
    パソコンのキーボード音、時計の音などの小さな音にも敏感に反応していまい、作業に集中できない


これら4つの英文の頭文字を取り、DOES(ダス)と呼びます。

 

エンパスの場合

エンパスの特徴の多くは非科学的に考えているものが多いです。人や動物、モノなどの科学的には説明できないようなエネルギーに反応してしまい、それが日常生活に支障を受けてしまうことを指します。空気を読むレベルが全く違います。

 

  • 土地や場所などの悪いエネルギーを受け取ってしまう
  • 心霊スポットなどの霊的なものに反応し、自分の感情に影響を受けてしまう
  • 人の話を聞いて、一度も行ったことないのにまるで行ったことのあるかのように感じてしまう。
  • ネガティブな投稿を見ると、自分も落ち込んでしまう。
  • 残酷なニュースを見ていられなくなる。
  • 猫や犬などのペットの気持ちが何となく分かる。
  • 人に相談を受けると自分もその悩みを抱えているかのように感じ、共感してしまう。

HSP・エンパスの人がラクに生きるための5ステップ

HSPとエンパスの特徴がわかり、自分はHSPやエンパスかも!と分かったのは良いですが、その後何をすればラクに生きることができるかで悩んでしまう人多いと思います。

 

この項ではHSPやエンパスの人がラクに生きる方法を5ステップで解説します。

 

改善したいテーマを決める

自分の今の生活の中の何で悩んでおり、改善したいのかテーマを決めましょう。まずは悩みを明確にすることが大切です。漠然と悩み続けるだけでは何も改善されないので紙に書くなどして悩みを整理してみましょう。そしてその悩みをリストアップして改善したいテーマを決めましょう

  • 他人の気分に左右されるのを何とかしたい
  • マルチタスクが苦手なのを何とかしたい
  • 音や光などに敏感に反応してしまうのを何とかしたい

現状把握と問題点抽出

上でテーマを決めたら、テーマに対して現状はどうなのかをまとめ、具体的な問題点をリストアップしてみましょう。

 

例:マルチタスクが苦手なのを何とかしたいというテーマの場合

  • 一度に複数の仕事を頼まれると処理できなくなる
  • 洗濯、料理、育児などやることが多すぎてイライラしてしまう

マルチタスクとは何のタスクで何で悩んでいるのかを明確にしていきます。

 

改善案

現状把握して問題点を抽出出来たら、それに対する改善案をリストアップしてみましょう。

 

例:マルチタスクが苦手なのを何とかしたいというテーマの場合

  • todoリストを作ってタスクを可視化させる
  • 1つずつ確実に処理をしていく
  • すぐに終わるものを後回しにしない

改善案の実現させるために目標を立てる

改善案が出たところで改善案に対しての目標を決めていきます。最初から高い目標にすると挫折してしまうため、1つずつ目標を決めましょう。

 

上のマルチタスクを例に挙げると、まずはTodoリストだけを作ってみることを目標にしましょう。その後、それを処理していくという流れで一度にやろうとせず1つずつ目標を立てて処理していきましょう。

目標を立てて進めていく

あとは決めた目標と改善案を用いて少しずつ自分のペースで進めていきます。

1つずつ確実に取り組めば大丈夫!

HSP・エンパスの違いについてのまとめ

今回は、HSPとエンパスの特徴、違いについてとラクに生きるための5ステップをご紹介しました。

 

まずは、HSPとエンパスの区別が理解出来たら嬉しいです。

 

あと、HSPやエンパスの気質をマイナスに捉えてしまいがちですが、他の人には持っていない貴重な気質とも言えます。他人には気づかないものに気づくことでそれが豊かな生活にさせてくれます。

 

この記事を参考に自分の特性を自信に変えて、生きづらさを解消していきましょう!!